AIDS患者の感染症予防にバルトレックス

人体に侵入し、皮膚に小さな水ぶくれのようなものを数多くつくって、その中で増殖を繰り返すウイルスに、単純ヘルペスウイルスとよばれるものがあります。
感染した部位にできた水ぶくれは、白色、または赤色であり、ときに痛みをともなうことがあり、つぶれるとさらにその部分がただれてしまって痛みが増してきます。
このようなヘルペスウイルスが感染する部位としては、目、くちびるのまわりや口内粘膜、性器などが主なところで、それぞれヘルペス性角膜炎、口唇ヘルペス感染症、性器ヘルペス感染症などといった名前でよばれるのが通例となっています。
ヘルペスウイルスに対しては、バルトレックスという銘柄の抗ウイルス薬が開発されていますので、治療の際には第一選択薬として用いられています。
一般には錠剤タイプ、または顆粒タイプのものを、それぞれの病名ごとに決められた数量だけ服用することになりますが、ヘルペス性角膜炎の場合には、錠剤では具合が悪いので、特に眼軟膏とよばれる別のタイプのものが製造されています。
また、ヘルペスウイルスというのは、いったん治ったようにみえても、実は神経節などにひそんで活動の機会をうかがっており、ストレスなどで免疫力が低下した場合に病気を再発させることが知られています。
バルトレックスは、性器ヘルペス感染症の再発防止のため、少量ずつ継続して服用することも認められており、特にAIDS、後天性免疫不全症候群の患者にとっては有効なものです。
AIDS患者の場合、免疫機能が低下してさまざまな感染症にかかりやすくなるという特性があり、これがひいては生命の危機にもかかわってくるため、日頃からの感染症の予防は重要なのです。

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